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いっそセレナーデ

ブログとEmail-Meのヘビーリーダーである新宿校の生徒さんから面白い話を聞きました

それはロバート キャンベルさんが井上陽水さんの歌詞を英訳したという話。

日本に来て30年以上になる日本文学研究者のロバート キャンベルさんは、1970年代から井上陽水さんの歌を聴き始め、数年前からは井上陽水さんのコンサートにも足を運ぶようになったみたいです。そして入院生活をきっかけに歌詞の英訳を始めたものの、歌詞の曖昧な日本語の意味を確定させないと英訳できないという壁が…。

ロバート キャンベルさんは井上陽水さんに歌詞の質問をぶたくさんぶつけるも

「そうねえ、どっちなんだろうねえ……。ところでさ」

とかわされるそうです。

いっそセレナーデ
あなたにお金
とまどうペリカン
コーヒー・ルンバ
アジアの純真

まず題名がぶっとんでますよね。

確かに日本語は曖昧な表現や擬音が多いので、英訳する上で頭を悩ます所だと思います。とくに井上陽水さんの歌詞なんて、

 

「誰も知らない夜明けが明けた時」


「白のパンダをどれでも全部並べて」


「窓の外ではリンゴ売り 声をからしてリンゴ売り きっと誰かがふざけて リンゴ売りのまねをしているだけなんだろ」

 

ほんと意味が分からない。でも上の歌詞のどれも歌えてしまうし頭にこびりついています。メロディー、リズムという制約の中、ひっかかりがあって愛される歌詞をどう書くか、そこを天才的な感覚でできる人なのかもしれません。

英語詞を日本語に訳す時も、頭を悩ます所だと思います。僕も遊びで訳した事がありますが、主語をあまり言わない日本語だと、いちいちShe→彼女、He →彼と訳してたら、リズムと抑揚がなくなるし、英語はワンセンテンスの情報量が日本語よりも数倍多いので、長ったらしい日本語訳になります。

大切なのは「日本語と英語はまったく違う」という事を受け入れて、柔軟に他言語に向き合う事だと思います。研究結果でも、英語ネイティブにとって一番習得が難しい言語の中に「日本語」が入ってます。つまりその逆もしかり。

「文法」と「感覚」のバランスをうまく取りながら、英語を伸ばしていって下さい!

Published inTakeshi

4 Comments

  1. Aiko Aiko

    I love you.は 『月が綺麗ですね』
    yours.は『死んでもいいわ』

    知識や感受性が豊かな文豪の和訳は素敵ですよね。
    逆のバージョンはあるのかな??
    でも日本人より日本語に詳しいキャンベルさんが悩んでるからな 笑

    • GLOBE GLOBE

      ムム。翻訳はほんと難しいですよね。ただ訳すのでなく、人生での経験が大きく影響されるんじゃないでしょうか。心の底から誰かを好きになった事があるからI love you が「月が綺麗ですね」になる。夏が過ぎ風あざみ。

      • Aiko Aiko

        なんと!先日、関連の記事を発見しました。

        陽水さんの詩は『日本語すら造語』なことが多く、日本語をネイティブにしている我々でも、説明が困難だそうです!
        でもなんだか喜怒哀楽や風景・感覚描写はちゃんと伝わる陽水さんの詩、言葉。

        言葉は感覚がメインだと体現?表現している人なんだと改めて実感。奥深い言葉の世界ですよ。

        夢はすべて 思い出のあとさき。

        • Aiko Aiko

          違った(>人<;)
          夢はつまり 思い出のあとさき。が正しいですね 苦笑 。

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