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ヒロのカナダ留学期9:事件①

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さて、季節は移り変わり、西暦2001年。留学生活も3年目に入り、水をしばらくやってなかった植物がものすごい勢いで水を吸収していくように僕は英語と、そして中国語を吸収していってました。

Nicoleと付き合うようになってから生活は一変し、英語と中国語にどっぷり使った生活になったので勉強しなくても中国語も少しずつ聴けるように話せるようになりました。今ではもうほとんど喋れませんが・・・

 

ある週末のことでした。Nicoleが遊びにきていて、確か午後の時間だったと思うのですが、食材が足りないのに気づきマンションの下にある「Grocery store」(小さな日用品店、コンビニ)に行くことにしました。

そこは気の良い韓国人夫婦が経営していて、旦那さんとはたまに一言二言話したりしてたんですが、奥さんは英語がからっきしダメで、いつもお互い笑顔で挨拶という感じでした。

その日は奥さんがレジに立っていました。

何が必要だったかははっきり覚えてないのですが、玉ねぎを買いたかったのは覚えています。

必要なものを取ってレジに立って、奥さんに笑顔で挨拶して、さあ5ドル札を出そうとしたその時、

 

事件は起こったのです。

 

5ドル札を財布から出そうとしているといつの間にか隣に背の低い、パーカのフードをかぶった黒人の男の子(人?)が立っていました。

 

いやいや順番守りましょうよ。

 

なんて思うまもなく、この男はぼそっと言いました。

 

Put the money on the table.

テーブルに金を置け。

 

え、冗談かな?と思って奥さんを見ると奥さんは若干引きつり気味の笑顔。おそらく意味がわかっていなかったのでしょう。

そして男は今度は机をバンッとたたいて、

 

PUT THE MONEY ON THE TABLE!!!

 

と大きな声で言いました。

 

 

 

 

 

 

コンビニ強盗!?

 

 

この状況でも奥さんはやはり男の言葉が理解できずに更に引きつった笑みを浮かべてるだけでした。そして痺れを切らした男は僕を押し除けレジのほうに回り、固まる奥さんの前でレジから強引にお金を奪ったのです。

 

僕は無意識のうちに後退りをしていました。

 

このコンビニは通りに面した入り口と、マンションの中庭から直接入れる裏口の2つがあり、僕は裏口の方へをゆっくりと後退りをしていたのですが、お金を取った男も裏口から入ってきたようで、真っ直ぐ僕の方に向かってきました。

 

この時僕の頭の中によぎったのは、

 

今この男をそのまま行かしてしまうと、このコンビニには帰って来にくい・・・・

身長は自分より低いこの男、なんとかやっつけれるか?

どうする?

やるか?

 

なんてことでしたが初めて遭遇する海外の強盗です。やはり体は動かず、男はもうすぐそこまで迫っていました。

 

猛スピードで頭は回転するも体は動かない。

 

走行していると男は、

 

Move, boy!

退け、少年。

 

と言い僕はとっさに横に道を開けていました。そしてすれ違いざまに後ろ姿を見ると、

 

 

手に拳銃。

 

 

何もせんくて良かった・・・・!!!!

 

海外ではこれがあるんですよね。もしかしたらモデルガンとかだったかもしれません。でも本物だったかもしれません。下手に手を出して打たれてたらそこで人生終わってる可能性もあったんです。

 

恐ろしや・・・

 

しかしここはコンビニ。別のお客さんが正面の入り口から普通に入って来て、動揺しまくっている奥さんは普通に接客しようとしていました。英語が喋れない奥さんを見るに見かねて、僕はそこで警察に電話をしました。

 

しばらくすると警察が来て、店は一旦閉めた状態で、事情聴取が始まりました。

 

話を聞くとどうやらこの場所、初めてじゃないそうです。この韓国人夫婦の前のビジネスも強盗にあったようなことを話していました。

色々と説明をし、調書を書いて、気がついたらコンビニに来てから2時間位経っていました・・・・

 

 

あ、Nicole・・・・

 

 

歩いて1分のコンビニに玉ねぎ買いに行って2時間帰ってこなかったらそら心配しますよね・・・

 

なかなかできない経験ですが、防犯カメラでしか見ないような強盗の現場に出会した20歳のバンクーバーでした。

 

To be continued.

 

 

 

Published inHiro

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